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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

近代書道開拓者 比田井天来・小琴―比田井天来伝

下図、左に近代書道開拓者 比田井天来・小琴(昭和四十三年九月三十日発行・発行者 長野県佐久教育会天来研究委員会)と右、比田井天来伝(昭和六十二年三月十日初版発行 著者・中西慶爾 木耳社)の2冊、
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上図、左の昭和43年発行 「近代書道開拓者 比田井天来・小琴」に、
―天来先生書の手がかり― 上田 順(桑鳩)として、、、用筆法の研究、、、に、

 ―俯仰法が世に伝わり、先生の後をおう者が増してくると、先生は自己独特の技法を持つ必要を感じたのか、昭和五年ころ美術学校の講師をしていた時分、、、軟毛筆を用いて教授したが、その間廻腕法や俯仰法とは別に、用筆を徹底的に工夫、、、その後たまたま北海道を遊歴し、摩周湖を見、その神秘的な美しさに打たれ、書もまたかくありたいと、嘆息したことがある。、、、秀潤な筆触を持つ軟毛筆の使用が多くなった。その方法は、大体わたくしには想像はつくが、確かなことは分らなかった。ところが、先生の歿する数日前、意識の朦朧たる中で、短冊に、「法則側鋒」法ハ則チ側鋒ナリ と書いている。これでわかくしは、わたくしなりに解決がつき別種の用筆法を工夫してあったことが明らかになった。恐るべき、用筆法への執念である。―とある。 上図、右の表紙の「法則側法」ー病中最後の筆、、、とある、、、

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