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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

造型美の最も端的なるものを学ぶ事、

二玄社・中国法書選41・唐 顔真卿‐争坐位文稿‐p.25、、、二行目、、、恨不頂而戴之、、、の、行の流れのなかに「戴」字を空書する、そしてそれは同時に、その筆を手にしている顔真卿の筆意を考えようという、リズム・バランスをともなう本格的な臨書になる、、、その指先の「軌跡」を前に置く、
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 顔真卿はまったくその書のやうに人生の造型機構に通達した偉人であり、晩年逆徒李希烈に殺されるのを予め知って、しかも従容として運命の迫るのを直視してゐた其の態度の美が彼の比類無い行草の藁書類に歴々と見られる。斯の如き書を書くものは正に斯の如き心眼ある人物である。、、、書を学ぶのはすなはち造型美の最も端的なるものを学ぶ事であり、ただ字がうまくなる勉強だけでは決してない。お手本や師伝のままを無神経にくり返してただ手際よく毛孔の無いやうな字を書いてゐるのが世上に滔々たる書匠である。 と、(高村光太郎書・二玄社)、書について(二)・三、p.3にある、、、


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