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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、今から千年以前の、書には必ず筆力があり、それ以後の書には字形は同じでも筆勢が無い、、、

第3回立体象書研究会展を顧みる
、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、、、と天来は云ふ、」
三次元立体象書展では、筆勢と筆意の
見える方々が面白く書の造形の鑑賞ができたという
下図、可比丹・作品タイトル「AROHA」
「心
」字・西周散氏盤、上面より写す、タイトルについて記してみると、
、、、AROHA、何やら暗号のようだが、つまり「やさしさ」と「調和」と「穏やかさ」と「謙虚さ」と「忍耐」、そうしたハワイ語の頭文字を繋いだ言葉が「AROHA」という万能の合言葉になったらしい。なるほど、と感心した。個人の幸福と社会の平安ををめざすために、世界中どこにもそれなりの訓(おし)えはあるが、頭文字を並べて「AROHA」か。出会いも別れも、喜びも悲しみもすべての感情を一言で表現できる理由はこれである。、、、JAL機内誌・スカイワード、文・浅田次郎より


、、、昭和十三年發行 天來翁書話、、、.343.344
實用書及び藝術書の學習法漫談
(二)筆勢と筆意

 、、、後世の書には種々の流派が出來て、實用としては殆ど用をなさない書でも、捨て難い筆致を有つているものもあり、又實用實用書藝術書兩方に用ひられるものもある。併しながら、今から千年以前の、書には必ず筆力があり、それ以後の書には字形は同じでも筆勢が無い。昔の大家の書に似てゐて、筆勢のない書ほど困つたものはない。ことに實用書としては最も不適當である。一寸見た處は好いが書いて見て嫌になるのは筆勢がないからである。筆勢のない書は實用書にしても、藝術書にしても、死物であるから趣味が出て來ない、、、
(昭和七年)とある、つづく
2014年、一般の書風は平板の嫌いはないのか、書を見て善いとか惡いとか平気で審査と云 ふ事をする者がゐる、
藝術という「書」、品位の缺落なのか、、、

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