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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、見ることの中に自覚されていく自分のいのちの色と形、これが、、、

花束と記念品に・・・
はりまや橋のたもとににある得月楼にて、曾ての書道部の皆さんに小生の退職祝を設けていただきました、宴の庭には夜桜もみごろ、、、書の美に繫がっていることへの有難い席に、一夜に、心くばりに、感謝です!!!
・・・春の東雲(しののめ)のふるえる薄明に、小鳥が木の間で、わけのありそうな調子でささやいている時、諸君は彼らがそのつれあいに花のことを語っているのだと感じたことはありませんか。人間について見れば、花を観賞することはどうも恋愛の詩と時を同じくして起こっているようである。無意識のゆえに麗しく、、、原始時代の人はその恋人に初めて花輪をささげると、それによって獣性を脱した。彼はこうして、粗野な自然の必要を超越して人間らしくなった。彼が不必要な物の微妙な用途を認めた時、彼は芸術の国に入ったのである。、、、p.72‐第六章 花・「茶の本」・岡倉天心著村岡博訳-岩波文庫-1987年第69刷発行・・・

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代書教育論― (全日本書道教育研究会全国大会における講演)
p.296.297、昨日のつづき
、、、しかし先ほども申したようにリンゴの美しさでさえもリンゴ自身が持っているのではないのです。それを見る人間が、それを見ながら自分の本来的な生命にうったえながら、自分の目でリンゴの美しさをつくるのでありました。そしてそれを描くのが絵を描くということでありますからして、描かれていくものはリンゴの色と形ではありません。そうではなくて、リンゴを見ることの中に自覚されてされていく自分のいのちの色と形、これが画用紙の上に描かれなければならないのであります。このようにして描かれていく色と形が、実物のリンゴの色と形と途方もなく違ったものであっても一向に差支えがない。・・・自分のいのちの色と形・・・という (1956年・井島勉氏)、つづく

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