下図、顔真卿・爭座位稿「戴」字、最終を迎える「点」の筆意をどう立体象書として表現すれば?という、小さくに回転を加えた形とその影を写したもの、、、。また「点」とは、、、{幾何学において、、、位置自体を点と考える場合と、その位置に広がりが無限に小さい理想的図形が存在していると考える場合がある。、、、}と国語辞典にある。 、、、「点」なるもの、深いです!

昨日のつづき、、、
「書の美学と書教育」昭和三十一年 初版 井島勉 ・墨美者
あらかじめ心得べきもの p.158.159に、
昨日④に、、、書教育の生命は、まったく失われることとならねばならない、、、とあり、
⑤芸術的自覚の困窮。
―どのような経緯からかは知らないが、ともかくも書が、日展の一分科に含められることになった。在来の書の多くが、堂々と芸術の仲間入りすることは、いささか尚早の感もするし、札つきの日展なればこそ、書を抱き入れることを決断できたのだということもできる。いずれにしても、これを機縁に、書の芸術的自覚が、実質的に高まってくるようならば結構であるが、そうでなくてさえ事大的な書道界の通念が、日展の封建的事大思想によってますます鍛えられるにすぎぬことにでもなれば、はなはだ困ったことである。芸術の本質をわきまえもせず、芸術家の気魄を養なおうともせずいたずらに虚傲が はびこるだけならばにがにがしいかぎりである。ひいては、書教育の進歩を阻むことにもなるであろう。、、、と、昭和三十一年にいっている。
五十年を経た今日、この書の芸術的自覚なるものはどのように、、、
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