下図、顔真卿・祭姪文稿、心字に見る筆意のかたち、
「ネジリ」と「ヒネリ」を加えた金色の実線と、下に映るその影(かげ)、陰(かげ)!まさに陰陽!
「書の美学と書教育」昭和三十一年 初版 井島勉 ・墨美社
―教育における書教育の意義―として、p.162、、、井島氏はつづける、、、
、、、よってもって完全なる人間教育を施すという大使命を果たしてゆく。書教育の場合といえども、その例外ではない。
各教科は、その独自の原理に立脚するときに、もっとも効果的となる。他教科との関連や、異分子的な要素の包含も、不可避ではあるが、他律的にそれにかかずらって、本来の使命をそこなうことは、かえって教科編成の主旨に反する。またすべての教科に共通する指導要素を、特定の教科のみに負担させることも、愚かなことである。書教育の場合にも、文字を書くことに関する実用的機能の問題に、必要以上に拘泥したり、精神修養的な意義を格別に強調したりする。その結果、書本来の生命を見失うことにでもなるならば、ことさらに書教育と銘うつことは無意味である。
従来の慣習上、比較的周辺的な地位に置かれてきた教科、そしてその本質の比較的つかみにくい教科ほど、これもあれもという雑多な効用を数えたてて、それによってその教科の重要性を武装しようとする傾向が強い。しかしそのことの故にかえってその教科の焦点がぼやけて、、、という、昭和三十一年 、、、
従来の慣習上、なるもの、、、どうなの?現在は?、、、、、つづきます、
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