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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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・・・最も純粋かつ率直に告白しようとする人びと・・・

―魚―
下図、「彩漆盂いろうるしう」 ・雲夢県睡虎池11号墓  蓁・前3世紀
‐漆で描かれた神秘の世界・中国古代漆器展・1998年・東京国立博物館‐
この展覧会図版のp.125、木簡が大量に発見された11号墓からの出土品で、一木の刳物・・・魚は楚の漆器にはみられなかったものである。中国では後になると、魚は余と音が通ずることから、豊かさを象徴するめでたい文様とされ・・・この魚も、そのような意味で描かれた可能性があり、そうだとすれば、その最古の例と・・・

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社、
―書家と書教師の問題― p.251、昨日のつづき
、、、もとより、各人の専門は互に尊敬せられるべきである。特別の技能を駆使して、あえて自己の美意識を世に問おうとする人びとといえども、その例外ではない。しかし、彼らは、神秘なる別人種でも特権者でもない。ただ人間が人間にすぎないことを最も純粋かつ率直に告白しようとする人びとなのである。だから、生きているすべての人間から・敬愛・せられるべきであっても、・敬遠・せられるべきではない。逆にみれば、彼らを敬愛する人は現代人、敬遠する人は前代人ということにもなる。これが現代の美の真相である。、、、(1956年・井島勉氏)、つづく

漆器に描かれた「二尾の魚と一羽の鳥」による率直なる告白・・・前3世紀の美意識・・・

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