6月1・2日、立体象書研究会講習会では
「書の美の造形、筆意の確認」=三次元の象(かたち)を考えよう!!!でした。
筆意を解明すれば立体象書(3次元)にいたるという、筆意を3次元で考えるという方法は、可比丹(カピタン)が考え出した新しい書の考え方であり、今までの書道史にない方法なのであります。
今回の講習会は、顔真卿・空海の筆意を「爭座位稿・風信帖」から、自身の手で掴みだしてみよう!!!でした。
紙に書かれた「書」を、手で摑み出すわけですから難しいことなのですね。、、、出来ないことではあるけれども、呉昌碩の篆書をはさみで切ればその断面は「丸い」、、、と、會津八一は云っていますね!!!素晴らしい感性です!!!
それならば、平面に表現された顔真卿・空海の書を摑み出してみよう!!!「空書」での筆意の確認ともいい、「書」の空間造形ともいい、芸術表現ともいえる、リズム、バランスをともなう「書」、分りやすい「書の面白さ」、それが古典(4次元)なのであります!!!講習会にて、4次元→3次元→立体象書作品の「止」字を手に、鵞毛堂での中島さんです、

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
‐芸術の困難さについて‐ p.181、
この二つの観点は、いわば求心的方向と遠心的方向とである。一見すれば、前者は、芸術至上的に芸術の純粋性を尊重しようとする方向であり、後者は、むしろ人生のための芸術の立場から、芸術の全人的・全生活的関連を重んじようとする立場であって、たがいに矛盾する関係にあるようにみえる。けれども、次第に明らかとなるであろうように、芸術教育論の要諦は、この二つの面の内面的な必然的関連を確認することからはじまるのである。
この事実の正しい理解は、決してやさしいことではない。そして、この困難と相応じ絡みあって、芸術教育というものに負わされた、宿命的な一つの困難を見のがせないのである。それは、一体どのような事柄であろうか。、、、つづく(1956年)
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