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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、道人の怒りは他意がないから、からっとして、あと味のよいところがあった、、、

下図、『篆隷万象名義』‐p.55 書影16(崇文叢書本)‐
 ‐説文入門‐監修者 頼 惟勤‐編集者 説文会‐大修館書店 1983年発行‐
・・・弘法大師の文藝‐p.79.80.81 、、、此の
篆隷万象名義と云ふものは、非常に大切な本であります、、支那人は恐らく楊守敬だけしか持つて居りますまいが、、、幸ひに日本に傳はつて居るのあつて、、、隨分下手な篆書でありまして、弘法大師が書かれたならば、こんな下手な字は書かれませぬが、弘法大師の原本から幾度も傳寫をして、、、つまり篆隷万象名義とありますが、大師の申します隷書と云ふのは、今の楷書のことであります、、、‐内藤湖南全集 第九巻‐昭和四十四年發行‐著者 内藤虎次郎‐發行所 筑摩書房‐・・・

p.436、・ 十 南浜秋艸堂時代 ‐ 最晩年の生活点描 ‐
、、、 また、ある人が道人を喜ばせようとして、酒を携えてきた。ところが、好意が過ぎて、いささか恩着せがましい口振りをしたので、大いに怒り、「おまえなどの酒は汚らわしいから飲まん」といって酒を庭へ抛り出し、ついでに、陳弁しようとする人の襟首をつかんで、外へ抛り出してしまった。「まるでわたしは、首っ玉を摑まえられて、犬か猫の子のように家の外に出された。いくらなんでもひどすぎる。人権蹂躙だ。警察に訴える」とその人はさかんにいきまいたが、むろん、訴えはしなかった。それどころか、いつしかこの話を手柄顔に吹聴するようになった。道人の怒りは他意がないから、からっとして、あと味のよいところがあった。
、、、
 ‐ 「秋艸道人會津八一の生涯‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄(宗教学者.哲学者)・発行所 恒文社 


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