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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、書にしても畫にしても、目で味ふ趣味であるから、食物が香の爲に味を增すやうに、藝術には韻致といふものが最も肝要である、、、

下図、金文のいろいろ(上)
(五)楽器 鐘・鎛(はく)・鐃(どう)・鼓・錞于(じゅんう)の頁、
、、、中国古代漢字学の第一歩‐著 李 学勤‐訳 小幡敏行‐閲 佐野光一‐古文字学入門‐凱風社‐1990年発行‐
p.89、、、鐃(どう)は商代晩期に流行したもので、口は上を向き、下には甬という木の台座に差し込む部分がある。演奏は木で口の中間を撃いた。、、、とある、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、」
昭和十三年發行 天來翁書話

書の韻致
.383.384、それには韻致そのものは如何なるものかといふことを明かにしなければならない。韻致といふものは、如何なる處を指していふかと聞かれると、誰でも返答に困る問題である。或人曰く韻致は食物で例へて見れば、香りのやうなものである。食物は味さへよければ、香りなどはどうでも好いやうなものだが、如何に味がよくても、惡い香りがあれば、一段も二段も之の味が消されて了ふ。又味は少し惡くも、香りが好ければその味を一段よく食はせるものである。書にしても畫にしても、目で味ふ趣味であるから、食物が香の爲に味を增すやうに、藝術には韻致といふものが最も肝要である
、、、(昭和七年) 藝術・書を語る天来先生、つづく

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