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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、書の韻致は目で味ふ味であるので、文字の結構、又は用筆の上に現はれてゐる美點には相違ないが、之を説明することは甚だ困難である、、、

―魚― 
・青銅器銘文檢索p.1563 6957 魚乙正鐃
二 [魚乙正]
・金文總集p.3822 6957 乙正鐃二
下図拓図版
・殷周金文集成釋文・第六巻ーp.450   409 魚乙正鐃 
   魚乙正 
 字數:三 
 時代:殷

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、」
昭和十三年發行 天來翁書話

 ‐書の韻致‐  昨日のつづき
.384、
、、、此説は一應道理のあることであるが、よく考へて見れば食物と香りとの例はまだ適當でない。何となれば食物は舌に依つて味はれる味であり、香は鼻で味はふ味であるから二つの官能が相助けて共にその美をなすのであるが、書の韻致は目で味ふ味であるので、文字の結構、又は用筆の上に現はれてゐる美點には相違ないが、之を説明することは甚だ困難である。人に備つてゐるといふ説も、その人の身分又は職業によつて、韻致のある字を書き易い地位に居る人と、實用文字を作るを以て職業とし、風流三昧の文字を作ることの出來ないものもある、、、
(昭和七年) 藝術・書を語る天来先生、つづく

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