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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、先生(逍遥)は終生奔放不羈な天性のパイオニーヤであった」(雙柹舎追憶四則)、、、

―魚― 
p.5 ‐
「漁」字‐(漁是捕魚)
‐中国図案作法初探‐雷圭元著一上海人民美術出版社‐1979年6月第1版‐
・・・
是世界文字中最富有芸術性的一種表現・・・

p.300.301、 ‐「虚サザルガ若シ」‐
、、
、 昭和三年、熱海の雙柹舎へ伺うと、逍遥は縁に道人を招き、遠く小山を指さして.....一つ揮毫を頼む」と白木の額を取り出した。「君が面白いと思うことを書け。.....在来の形式にとらわれず、人が見ても一寸読めず、読めても意味があるようで無いようなものがよい。しかも、若干可笑しいものがよい」ということであった。道人はしばらく沈思し、やがて不慣なブラッシにエナメルをつけて、篆書で「若虚」と書き、「虚(イマ)サザルガ若シ」であるが、「イマサザルガゴトシ」と読んでいただきたいと説明すると、逍遥は手を拍ってよろこび、さっそく道人をつれて、鳥居にこの額を掛けにいった。「いくら小山だといっても、自然の景観である。しかも、他人の所有地である。それに地代を拂つてまで、まるで舞台上の一装置の如く自家の意匠によつて面目を改めて行かうとされるところに、先生はいつも異常な強い興味を持つてゐられた。此点は文藝の創作の上ばかりで無く、日常の生活に断えずよく之を表はされてゐた。此点から觀れば先生は終生奔放不羈な天性のパイオニーヤであった」(雙柹舎追憶四則)と述べている。
、、 ‐ 「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄・発行所 恒文社
「墨線」、できないことではあるけれども切ればその断面は丸い、という道人。

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