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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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実利性を重んずる立場は、文化的内容の乏しい功利主義

下図、増訂 カン宇貞石圖・ 編箸者 藤原楚水 昭和五十七年 発行・国書刊行会、
再刊にあたつて
わたくしがこの册子の編纂をしたのは昭和の初頭のことであり、、、この書はもと清人楊守敬の編纂にかかり、明治十三年かれが清國公使館員として、、、その拓本の大部分は河井筌蘆翁のものであり、、、また借冩した三井聽氷閣の拓本も所在不明となり、在るものはわたくしの手許に殘つた冩眞版のみとなつた。、、、藤原楚水識、とある。(タテ52.6cmヨコ37.6cm)、左に「石鼓文」の拓、
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昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社、つづき
―実用性の問題について― p.208、
、、、書写能力の増進というようなことは、硬筆書道(これはむしろ国語科学習の一部である)で事足りる。僅かの実用のために、貴重な授業時間を浪費することは、けっして賢明とはいえない。だから、書教育に関して、あまり卑近な実用性を強調すれば、かえって書教育の存在理由を希薄ならしめる結果となる。
 限られた授業時間の中に特定の教科を組み入れる正当な根拠は、それの学習が、ほかの教科では到底実現し得ない独自性を主張し得ることと、その学習で得たものが、現実の人間生活において、相当の役割を演じることであらねばならない。
 一般に、実用性というより実利性を重んずる立場は、文化的内容の乏しい功利主義の立場であり、それはふるい立身主義に結びついても、新しい人間主義とは結びつかない。 と、いう(1956年の井島勉)氏、


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