忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


、、、ずっと後まで、「あのときの老婆の言葉は、救世観音の声だった」と述懐している、、、

第8回立体象書研究会講習会
・・・古典なき筆意は空虚であり方法なき書作は盲目である・・・
―虚實相交はり奇想天外より來り、、、(昭和六年)比田井天来―
3/27、28、29日の三日間、於「ほっと平山」講習会会場、「筆」、

p.293、 ‐宗教心‐
、、、「観音様を拝まっしゃるお方が、酒臭うてよう前に出られませんよて、罰があたりますぞえ」といった。その時、道人は老婆の言葉を素直にうけとった。心の懊悩傷心を酒にまぎらせ、悲しみに溺れている自己の弱さにはっとさせられたのである。そのまま、自己の心に溺れているだけであれば、あるいは道人のこの奈良の旅は一抹の感傷の旅であったかもしれない。これは前後を裁断する心解の体験となった。月夜の法隆寺を踏みながら、道人は一つの声を聞いたのである。ずっと後まで、「あのときの老婆の言葉は、救世観音の声だった」と述懐している、、、 ‐「會津八一とその 芸 術」‐ 昭和52年6月 30日 3版発行・著者 植 田重雄・早稲田大学出版部

拍手[12回]

PR