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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、これに比べ道人は、いかに仏像を見るか、その自己の見方を長い間かかって考えつづけてきた。そして生涯にわたって仏像を見る美の視点を確立してゆくのである、、、

立体象書研究会練馬事務局
―作品展示棚―立体象書―有と無の表現―
・・・虚實相交はり奇想天外より・・・(昭和六年)比田井天来・・・

p.289.290‐題材としての仏像‐
、、、ならさか の いし の ほとけ の おとがひ に こさめ ながるる はる は き に けり」、、、近代の歌人たちの仏像を詠んだものは、ただ旅の嘱目の印象か、個人的な軽い感懐のものが大部分である。あるいは仏像に自己の感傷を託すとか(仏像でなくとも、光源氏でもよかった)、あるいは、そこに仏教の比喩を読みとるといったことで終っている。これに比べ道人は、いかに仏像を見るか、その自己の見方を長い間かかって考えつづけてきた。そして生涯にわたって仏像を見る美の視点を確立してゆくのである。風化したギリシアの古代の遺蹟にたたずんで、また、発掘された彫刻を見て、在りしギリシアの荘重典雅の美を哀惜し、その美の世界を信条とした詩人芸術家は、ルネッサンスのイタリアからはじまり、イギリス、ドイツのロマン派の運動にまで及んでいる。その世界的潮流の上からいえば、日本もそれから孤立したものではあり得なかった。ヨーロッパ自体をいえば、この古典主義、ロマン主義の目覚めは、やがて、もう一つの精神の風土であるゴチック芸術の美やキリスト教への目覚めとなる、、、 ‐「會津八一とその芸術」‐昭和52年6月 30日 3版発行・著者 植 田重雄・早稲田大学出版部

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