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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、美術や歴史的な研究が歌の背景のすみずみにゆきわたっていることの証左である、、、

立体象書研究会練馬事務局
―作品展示棚―
 (昭和六年)比田井天来、
・・・虚實相交はり奇想天外より來りて千古の絶唱となる・・・

p.288‐題材としての仏像‐
、、、あめつち に われ ひとり ゐて たつ ごとき この さびしさ を きみ は ほほゑむ、、、「自作小註」で、「作者のあたまの中には、やはり目の前に立ち現はれた、あの幽玄な美術的表現、観音の慈悲心、聖徳太子の御一生、上宮王家のかなしい運命、或はこの像の、秘仏としての久しい伝来などが、錯綜して、この一首の成立を手伝つたといふことを、特にここで、ことわつておきたい」とのべて、「さびしいほほゑみ」を作者の幽独の主観のせいにするような鑑賞や批評の前に、それだけのこまやかな用意があったことを明らかにしている。絶対の探求をおこなった道人の心持がこの歌ほど現われているものは稀なのであるが、諸体験、諸知識の綜合の極限価値によってこの歌が生まれているのである。美術や歴史的な研究が歌の背景のすみずみにゆきわたっていることの証左である、、、 ‐「會津八一とその芸術」‐昭和52年6月 30日 3版発行・著者 植 田重雄・早稲田大学出版部

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