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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、既成の仏教的な観念をつづり合わせて自己の感情とすりかえたりしたならば、現代的意義は生まれなかったであろう、、、

立体象書研究会練馬事務局
―作品展示棚―立体象書、
・・・有と無の表現、筆で字を書いても「書」にはならない・・・
―虚實相交はり奇想天外より來りて、、、(昭和六年)比田井天来―

p.290‐題材としての仏像‐
、、、もし道人が美の憧憬者としてただ仏像に人間的な感情移入を行ない、人間的官能や感覚に引き下げて見なおすだけであるならば、そのスケールは頗る小さいもので終ったであろう。また、仏像にたいして、波立つ早瀬のようにせわしくなく信心めいた歌を詠んだり、既成の仏教的な観念をつづり合わせて自己の感情とすりかえたりしたならば、現代的意義は生まれなかったであろう。道人は自己と向かい合う仏像が秘めている美の深い淵を現わすまで、静かに忍耐づよく、己れを無にして待ちつづける。そしてその語りかけたしらべを、一仏一体を刻む想いで、おおらかに、のびやかに歌ったのである。この美の視点は、仏像を彫刻を見るように距離をおいて静かに見るような詠みぶりだけではない。「みほとけ」の微笑や妖艶の美に陶酔する歌も生まれる、、、 ‐「會津八一とその芸術」‐昭和52年6月 30日 3版発行・著者 植 田重雄・早稲田大学出版部

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