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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、ひとすじの美の絶頂を目ざして、綱に身を託してよじのぼる道であった、、、

―魚― 
(4)十字穿環紋及三盤盛魚
p.249、・圖版241‐徐州漢代畫像石 
‐中國圖案大系‐第四巻-秦漢時代-張道一主編‐美工圖書社‐

p.276.277‐良寛禅師と秋艸道人‐
、、、良寛と道人はまさに両極にあるといってよく、対蹠的な生き方をしたともいえよう。芸術の面からいえば、どちらが優れ、どちらが劣るかということは、論をなさぬ。一方はすべてを任せたような自由闊達な歌境であり、ときにはユーモラスな戯れの歌もある。天衣無縫である。これに比べ、道人の道は険岨な山岳をよじのぼる登山者のそれであって、厳しく生真面目で、他を拒否するような断崖を抱いていた。それは苦闘の歴史であった。ひとすじの美の絶頂を目ざして、綱に身を託してよじのぼる道であった。良寛と道人の特質の比較を、強いて求めれば、一方が天性の自己の流露に生き、他方は険しい錬磨によって自己を砥ぎ出すのである、、、「會津八一とその芸術」‐昭和52年6月30日3版発行・著者 植 田重雄・早稲田大学出版部

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