忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


、、、書に巧であつたが爲に、此の傑物をして出世の端緒を得しめた好話柄がある。恰も吾國の弘法大師が高野山を開いて一大法輪を轉回した其の動力の發端は、、、

12/10、立体象書研究会会員の出品する書展、
‐第三十回 高校書道教員展(記念展)‐於:高知市文化プラザかるぽーと(7階)、
山本哲也さんの大作「起死回生」・縦6メートル、会場内作品の中に、一際目立つ量感たっぷり、迫力のある作品を鑑賞、会員の姿も小さく写ってしまうのですが、今日は、作品に押された「印」を取り上げてみました・・・「山哲(悊)」印、哲字は「古璽文編」からでしょうか、印面、縦横「12センチ」の大きい印です・・・「哲」字、‐大漢和辞典‐2‐1016‐を、



、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふと天来は云ふ、、、」・昭和十三年發行 天來翁書話
 ‐人物本位の賞觀的揮毫物が藝術的書道に及ぼせる影響(上)‐
.307、
、、、 唐代に至るに及んで、文化燦然として興り、百般の學問藝術盡く極地に至らざる者なく、韓文公の所謂一藝に名ある者にして用ひられざるなく、野に遺賢なき狀態の上に書道の全盛時代と來て居るから、書の名人であつて相當の地位を得ない者は一人もあるべき筈はないのである。褚遂良の如きは書以外に於て有爲の人材一代の傑物であつたことは勿論であるが、書に巧であつたが爲に、此の傑物をして出世の端緒を得しめた好話柄がある。恰も吾國の弘法大師が高野山を開いて一大法輪を轉回した其の動力の發端は、唐から歸つた時に書に因つて嵯峨天皇の知遇を辱うした時から始まつて居るのと好一對の美談である。、、、(大正十二年) 藝術・書を語る天来先生。

拍手[8回]

PR