忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


、、、特に其の銘文に至つては、其結體の溫雅にして雄大なる、筆路の流暢にして奇勁なる、善盡し、美盡し、言辭を以て其の彷彿を形容することすら出來ない程の妙處がある、、、

―「魚」字― 
・古陶文彙編 高明 編著 北京:中華書局
 p.6に、二、西周陶文、27‐2.2‐陶文内容‐出土地點‐拓本來源、
・p.27、2.2の拓図、下‐2・3文字が、魚字、鹿字、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふと天来は云ふ、、、」・昭和十三年發行 天來翁書話
 ‐人物本位の賞觀的揮毫物が藝術的書道に及ぼせる影響(上)‐
.305、
、、、 殷周時代の古銅器などを見るに其の形態といひ、模様といひ、工藝品として其の時代の文化を代表的に物語つて居る趣がある。必ず當時の名工鉅匠が想を錬り巧を凝らして作り上げたものに相違ない。特に其の銘文に至つては、其結體の溫雅にして雄大なる、筆路の流暢にして奇勁なる、善盡し、美盡し、言辭を以て其の彷彿を形容することすら出來ない程の妙處がある。眞に書道美の極致を極めた者といふべきである。斯の如き文字は書を專門的に學ばない者では、決して書き得らるべき道理はないのである。而して見れば此時代に在りては、書を巧に書く者は立派の藝術家であつて、祭器の銘とか其他大切のものは其の時代に於ける書の專門家の大手腕に依つて製作されたものたることを明かに相察することが出來るのである、、、(大正十二年) 藝術・書を語る天来先生。


拍手[6回]

PR