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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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真正直な仕事を推しすすめたら、いや応なしに世界の根柢につながってゆくはずのもので、

―魚―
下図、「古名硯」・第四巻=歙州 二玄社 昭和五十年發行 
図版頁‐46、「登龍硯(表)」‐とあり、
記録・資料に‐縦18.8×横12.2 厚・3.2センチ 重・1450グラム 水波紋 眉子‐とある


この硯の刻様、「鯉」の「登龍」について
、、、「硯の知識と鑑賞 窪田一郎 二玄社 1979年二刷発行」のp.23.24に、‐刻様と民族思想‐として・・・いずれの民族も幸福や長寿、財宝を願わぬものはないが、中国においては福、禄、寿、喜、財を最も尊び、、、竜、鳳凰、麒麟等は上層階級に用いられたもので、竜は最も代表的なものである、、、亀も古くは霊亀、神亀として尊ばれ、墓陵の碑台に用いられていたほどで、時に古硯の硯背にこれを見ることがある。鶴は超俗仙人が化したものとして
霊亀とともにその長寿を讃え、蓬莱山水などに配される場合が多い。蝙蝠(こうもり)はその音が福に通ずるところから五福または七福天来などといって喜ばれ、魚は富裕を意味し、登滝の鯉はやがて昇天して竜となると信じられていた。、、、吉祥視されている。蓮はこのような見方を離れて純粋に鑑賞しても、泥中にあってこれに染まず、実に大らかな葉をもち美しい花をつける姿は譬えようもなく清純高潔で、品位最高というべきであろう。そのためか荷葉様に作られた硯は実に多い。・・・とある


昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書をさしはさんでの東西の交流― (ヨーロッパ旅行の一コマ)
p.281.282、昨日のつづき
、、、しかしその日本の現代の人間は、明治時代を生きている人間でもなく、江戸時代を生きている人間でもない。正に現代を生きている人間だから、本当の現代の生活を生きることの奥底に根を下ろして真正直な仕事を推しすすめたら、いや応なしに世界の根底につながってゆくはずのもので、それを結果からみれば、世界の美術といろいろと連関が出てくることにもなる。そういうことであれば、その芸術活動は正しいと思う。・・・という (1956年・井島勉氏)、 ・・・世界の根柢
・・・

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