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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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平凡の中にこそ、汲んでもつきない面白味がある、

下図、原拓、漢・尹宙碑(いんちゅうひ) 
熹平六年(西暦一七七年) 河南省(焉+邑)陵縣エンリョウケン、
21DSC01144.JPG
書跡名品叢刊・二玄社、  松井如流(1900-1988)先生・解説文、
、、、私は、ぼんやりしたといういたって平俗の言葉を用いたが、このぼんやりとした味いというものは、大きな風土を背景として、自然に生まれたもので、いかにもゆうゆうとして迫らない不思議な趣にほかならない。その中に包みかくされている大きなもの、するどいもの、きびしいものを見逃してはならないであろう。そのような味いをこの碑から受け取ることができなければならない。ある意味からいえばこの碑は、いわば、古くからの中國人の傳統の体臭を発散している一つの姿のように見えるのである。そのように感じてくると、この碑の平凡な趣を、ただ平凡だから駄目だとはいいきれないものである。むしろ、平凡の中にこそ、汲んでもつきない面白味があるといいたいのである。、、、という、

包かくされている大きなもの、を、、、見逃してはならないもの、受け取ることができなければならないもの、、、汲んでもつきない面白味があるという書の美を、、、書の美学を、美意識を、古典(四次元)の世界を、、、大きな風土を背景にして、如流先生はこの「尹宙碑」を語っている、、、

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