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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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ありきたりの書家の通念がはたらいている

下図、「天発神シン碑」・原拓、 天(爾+玉)元年(276)の頁、
19DSC01141.JPG
昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
つづけよう、―技術か創作か― p.203、
、、、ある小学校で書の授業を参観した。手本も使わないで、個性的表現を意図して、相当思いきった試みがなされていた。現在のところでは、この方向の、おそらくは最高の、そして唯一の企てであるともいえる学校である。ところが、研究授業のあとで、参観者の一人から質問を受けた。「このような授業を続けることとなると、技術の問題は一体どうなるのか。先ず書の基礎的技術の訓練をたたきこんで、しかる後に自由な制作に向かわすべきではないか」というのである。
 ここでは、まず臨書を積んでしかる後に自運へ、というありきたりの書家の通念がはたらいているようである。自分たちが受けてきた書の修行の道筋を、そのまま現代の小学校に適用してあえて憚らぬという考え方、したがって、現代の教育が何であるかということと、書が何であるべきかということについて、一つの無知を物語るかのごとく受けとれた。、、、という(1956年の井島勉)氏がいた、、、つづく、

2013年、現代の教育が何であるか、書が何であるべきか、一つの無知の物語はつづいている、、、

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