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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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書の美学と書教育

土佐くろしお鉄道、奈半利(なはり)駅バス停より、5月3日(甲浦(かんのうら)行、最終便6:32を待つ間)の夕日。  ―その昔、、、承平5年(935年)2月、土佐守の任を終え、帰洛、、、紀貫之―  土佐日記のコースを右手に見ながら、、、と、思うのだが、、、
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昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書に含まれるもの― p.167つづき
 このことは、観照の側からも、同じように考えることができる。同一の形を観照する場合にも、形そのものに原理と規準を置きながら観照すれば芸術的な鑑賞となり、他の事柄に原理と規準を認めながら観照すれば日常的な觀察となる。たとえば、同じ書かれた文字にしても、これを書として鑑賞する場合と、文字として読む場合とがあり、しかも両者は、まったく別の原理の上に成立するのである。だから、絵画を実例として考えても、できるだけ実物の自然に似せて描くことは、一つの技術であるといえても、直ちに芸術であるとはいえず、また絵の中に実物との肖似性を探ることは、観察であっても鑑賞ではないこととなる。
 このように考えた上で、特に書と称する芸術において、造形的な要素が含まれていることと、それが原理的な役割を演じていることは、疑うことができないであろう。 、、、 ②文学的要素―につづく 

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