5月3日、土佐くろしお鉄道、下山(しもやま)駅?・唐浜(とうのはま)駅?に停車、左手山際に見える黄色の花、この黄色の花は、(はぜの木)?(うるしの木)?花弁が少し大きく見えるのは乱視のせいか?それともよく似た別種なのだろうか?、なにであれ、この黄色の花はいい!!!さらに多く、さらに大きく垂れ下がればバンコクで見たタイの国花、ゴールデンシャワーだ!!!黄色は、黄金、紫禁城、皇帝、高貴な色!この黄色は、この強い日差しをうけて輝いて見えている嬉しさだ!!!
昭和三十一年初版「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書に含まれるもの― p.168に
③文学的・社会的要素――意味のない文字はない。文字の系列は、文章となることが多いが、文章は、主語と述語との脈絡において、一つの思想をあらわすのが常である。ときには、主語か述語のいずれかが省かれて、一つの単語のみが記されるにすぎぬこともあるが、この際にも、なおそれが一つの思想表現となっている場合が少なくない。「海」一字を記して、海に寄せる感動をあらわすがごとき場合である。
思想の表現は、当然、他人に対するものか、後日の自分に対するものであるほかはない。そこには必然的に社会的意義が発生することとなる。文字も言葉も、社会的効用を離れては無意味といわなければならぬ。
文字を書くことを場所として書が成り立つとすれば、書が文学的・社会的要素を内に含むことは自明である。しかしここでも、文学性や社会性そのものと書とが別個の原理の上に成立することを予想しておく必要がある。
私はまだ問題を解決してはいない。問題を提出したにとどまるのである。
―書教育に含まれるもの―、、、昭和三十一年の井島氏です、つづく
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