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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、「わしが中国にいったら、二度と帰らなくなるかもしれんからなあ」、、、

下図、ー画像石‐羊の頭部ー 東博・東洋館3階
・中国山東省臨沂市出土‐後漢時代・1~2世紀 羅振玉氏寄贈‐
・‐羊の頭が浮彫で表されています。羊という文字は吉祥(きっしょう)の「祥」と通じ、めでたい意味をもつものとされていました。また発音が陰陽の「陽」にも通じ、「死からの再生」「子孫繁栄」につながるとも考えられました。漢時代の墓に羊がしばしば飾られた所以(ゆえん)です。‐

p.369.370、 ‐ 動乱の日々 ‐
、、、 日華事変直後、満鉄から講演の招聘があったが、最後にことわり、大同石佛などの遺蹟の調査も、いくたびか機会にめぐまれながら、中止している、、、あるときは、「わしが中国にいったら、二度と帰らなくなるかもしれんからなあ」ということもあった。道人が中国の書や芸術を酷愛する気持ちが、逆に中国へゆくことを抑えたかも知れぬ。道人の性格の中には、一旦動き出せば、徹底的に直進せねばやまぬかわりに、不決断のところがあった。「今年は著述に没頭いたすつもりにて候」(昭和十九年六月二十五日、瀧口宏宛)。学位論文以後の研究成果をまとめる心組みがあったらしい。豊川町秋艸堂時代のように、再び孤独の中にはいり、読書と作歌と書への没頭がはじまっていた。
、、
 ‐  「秋艸道人會津八一の生涯」‐ 昭和六十三年一月 三十日日 第一版第一刷発行・著者 植 田重雄(宗教学者.哲学者)・発行所 恒文社 

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