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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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書の持つ秘密はなかなかに解り難いものである。

下図、鄭道昭 論經書詩(ろんけいしょし)の、書道全集解説頁と「原拓」、
「定本 書道全集」・昭和二十九年・河出書房、p.198に、
、、、鄭公の摩崖書は六朝碑の冠冕であるが、この詩書はその壓巻というべきものである。試みにこの書を臨して見ると、字々の始末は何とかなるが、悠悠と逼らない大海のような大氣脈といったものは、どうしようもない。實際、書というものの意味は、感覺を頼りにして捜し出す形象の奥深く潜んでいて、それを内から支えている精神というか、全體を貫く氣象というか、そうゆうものに如實に觸れて、初めて解し得るものであって、所謂偉大なるとか、深遠なるとかいう書の持つ秘密はなかなかに解り難いものである。この詩書も或いはそうしたものの一つであって、時世粧の文字と、その價値と意義を同じうして簡単に扱えるものではない。流行の圏外に放逐されて、兎角學書界から置去りにされようとしているのは遺憾である。千里の陣雲をたなびかせて奇變萬花の線美を持つ斯碑の研究は、その掘り下げを今後にまつ大きな課題の一つといわねばならない。(手島右卿)、、、と鄭書の美について、(1954年)の師はいう、、、
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