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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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人間の個性を無視して画一的な類型を押しつけることと

下図、顔真卿 爭座位稿「原拓」と可比丹用筆(穂先7×72mm)、
―昭和三十一年・河出書房・定本書道全集、p.182に、、、、「與郭僕射書稿」と呼ぶべきであろう、、、直筆を起點として側を呼び、地を縫って轉廻する獨特のふでが、質朴剛健な性にマッチして、胴太く、分厚くしかも蒼勁な線を創作し、王羲之以後獨歩の世界を拓いているのである。羲之を頂點とする古法の裏側を追求して、運筆活動の極限まで發揮した量感の豊かな線態と、偉大な造形こそ驚嘆に値する、、、と(手島右卿)師の解説文がある。―
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昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―手本の問題― p.200、昨日のつづき、
、、、教育ということが、人間の個性を無視して画一的な類型を押しつけることと考えられたり、書というものが、伝統的な範例にならって筆をふるう技と考えられたりしている間は、手本は、習字教育にとって無くてはならぬものなのであろうが、しかし正しい教育理念が打ちたてられたり、真の美意識に基づく正しい書の在り方や、書教育の中心使命が自覚される段階に到達すれば、手本の意義は半減するにちがいない。むしろ弊害の方が多いのではないかと考えられる。、、、という(1956年の井島勉)氏がいた、、、つづく、

五十年前の真の美意識、現在も変わらない平凡な手習師匠たちの書意識、、、凝固、

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