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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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そこに西欧美術にはない新しい美の系譜が、

下図、やさしくいえば粘土による印章制作の途中過程、
ていねいには、中国書道辞典・中西慶爾・木耳社、<印章>の説明、p.20{印の種類A}、
― ⑤匋印(とういん)=匋質を材料とする印。陶土をもって印材を造り印面に刀刻し、釉薬をかけて焼成したもの、戦国時代の巨璽小璽、漢代私印にまれにみられる。唐宋以降は趣味的なものでその数もまったく少ない。―とある。
813DSC01133.JPG
「書と現代」 伊福部隆彦 木耳社刊
昭和四十年発行の、、、この本の最後の頁に、こう書いている、、、
、、、しかし私は断言する、それらの運動がどのように興って来る場合にも、前近代的であってはならない。その最も遅れたものも、なお近代ルネッサンスの精神はつかまねばならない。そして更に真に世界的になる為には、それを超えて東洋の古典精神(印度古代のヴエダ哲学を超克した大乗仏教の精神、中国の春秋戦国時代の儒教哲学を超克した老子道家の精神等)にある東洋的ヒューマニズムに立った世界観による超近代的精神をもつ必要がある。そこに西欧美術にはない新しい美の系譜が、書という全く東洋的な美的形式によって創造されるのである。
 今日、日本の芸術界に於て、一番遅れているのが書家である。然し、明日の芸術界に於いて一等先駆的になり得る要素は書家にあることを私は信じて疑わないものだ。
 一文明批評家として、私が本書を書いた所以である。 一九六五・一0・二一脱稿 、とある、

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