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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、この「自序」は、短歌と書、道人の芸術の独立宣言である、、、

・「書と北川修久 早稲田大学名誉教授 宗教学者哲学者 植田重雄」
、、、ボン市のベートーベンの生家(記念館)に彼の書いた楽譜がある。湧いてくる楽想の高まりに譜線の上を文字が踊り、走っている。こうなればやはり書の面白さではないかと何度も眺めたことがある。書を藝術として味わうのは東洋の独特の高雅な態度である、、、
・「作品集」表紙、<1993年 第2回個展 高知新聞社画廊>

p.23‐ 精進と自己批評‐にて植田先生はこうつづける、、、処女歌集「南京新唱」の「自序」は、孤高の道の宣揚である。、、、歌集の自序に、自分の歌が一番好ましく、自分で陶酔するほど味わいがあると語った人はあまり聞いたことがない。この「自序」は、短歌と書、道人の芸術の独立宣言である。これは自己の主体の存在宣言である。自己を絶対の場に立たせ、そこから芸術をきり拓こうと奮闘する決意である。そのために、道人は生涯いかなる歌壇、結社、集団にも属さず、いかなる文芸思想の主義主張にもとらわれず、流行にも約束にもとらわれぬ自己の主体性の確立、これが歌を詠むにあたっての覚悟であって意見ではない。出発点であって、結論ではない。この「序」は道人の気負いと昂ぶった心の振幅があるだけに、鮮明で精彩がある、、、とある、「會津八一とその芸術」‐昭和52 年6月30日3版発行‐著者‐植田重雄‐早稲田大 学出版部

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