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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、諸君がもし芸術家の眼をもつてゐるなら、、、

下図・「天上大風」
書道藝術‐良寬‐第二十巻‐中央公論社・昭和四十六年六月初版発行
p.222‐図版 釈文・解題
天上大風(てんじょうたいふう)‐良寬 紙本 46.2×31.5㎝
良寬の凧字としてあまりにも有名なこの書は、小さな角凧大の一紙に書かれてている、、、

p.21、、、彼らと諸君自身のありのまゝの姿を比べてみる必要がある。作家は自分の心を調べ、またこの人生の問題を研究して、血涙を揮ひ、満身の力をふるって文を作る。評論も血涙をふるつてする。それが文学である。諸君がもし文学の三等席の上で罵言を浴せても、文学の本当の姿に直面する訳ではない。私は明治三十二年から歌をやつて居るが、あまり世間へ発表しないので歌については、現在それほど認められてゐないが、後世に到つて大いに認められると確信してゐる。良寛は彼の現存中には、世人から少しも認められてゐないが、今日においてその当時日本第一流といはれた国学者で、良寛と比較得べき者は一人もゐない。諸君がもし芸術家の眼をもつてゐるなら、人がよいといはなくとも、良寛の偉いことが判らねばならぬ」(文芸への道、昭和十二年五月、早稲田大学新聞)。これは予科の第二早稲田高等学院における講演の要旨であるが、創作と批評が相乗的に研ぎすまされねばならぬことを、若い学生に語っている、、、
「會津八一とその芸術」‐昭和52年6月30日3版発行‐著者‐植田重雄‐早稲田大学出版部

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