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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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、、、自分は工夫してゐるのであるが、韻致などのある字を書くには、まだまだ前途遼遠である。

太宰府・九州国立博物館
―台北・故宮博物院「神品至宝」10/7~11/30―
最終日(11/30)館内、1階より3階会場へ、

、、、眞に善い書を作るといふ事は難かしい、何んとなれば學べば學ぶ程目が見えてくるからである、これ程奥行のある面白い藝術は他にあるまいと思ふ、と天来は云ふ、」
昭和十三年發行 天來翁書話

 ‐書の韻致‐ のつづき、
.388.389
、、、 學ぶ時には緻密に心を用ゐ、自分の書を書く時には、なるべく心を落つけて、一點一畫の末に至る迄、仔細に心を用ふるのは勿論であるが、大局に眼を着けることを第一とし、
一點一畫は固より一字の末に捕はれて全體の調和を破らないやうに又運筆が一處に停滯して活力を失はないやうに筆を下せば則ち走るを定則とし、心を落つけ落つけ、上はつかないやうに注意をして、前に書いた字と將に書かんとする字にまで心を配つて書けば、心に他念が生ずる間隙がないから自然に韻致のある字も書けるやうになるだらうと自分は工夫してゐるのであるが、韻致などのある字を書くには、まだまだ前途遼遠である。(昭和七年) 藝術・書を語る天来先生。

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