忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


そうゆう人の「造形」をヒントにするというだけだったら、君の求めているものはつかめない

―魚―
左図:尊古齋金石集拓 「尊古齋金石集」 黄 濬編  
上海古籍出版社 1993年第2次印刷 
右図:一四六、一四七頁の「魚符」、 「尊古齋藏龍節虎龜魚符之印」、

中国書道辞典 中西慶爾編 木耳社、p.634、『尊古齋所見吉金図』 四巻・・・民国の黄 濬(シュン)輯。殷周から清にいたる古器一九0点の図録。そのうち殷周の彛器が十分の六を占めている。大小寸法を記さず、考釈もつけていない。民国二五年(1936)影印。

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書をさしはさんでの東西の交流― (ヨーロッパ旅行の一コマ)
p.272、昨日のつづき
、、、これは日本にきてみた書というものをそのまま参考にしながら仕事をやっているようだ。線の性質などは書の線に比べるとだめで、ただにじんだり、濃淡の味とか、マルや点の構成の面白みとか、紙と墨の効果などというもので仕事をしている。パリ人には反響をよんでいるかもしれないが、われわれは別に驚きもしない。それで彼にいっておいた。これは『美しい形だ、しかし君がもし本当に書というものを手がかりにして新しい絵の境地を開きたいんだったら、形が美しいということだけではだめなんだ。日本にもいろいろの書家がいる。特に君がここでお手本にしている誰彼は、日本の書家だが、それらの人たちは、私の観察ではただ遊んでいるだけのことだといえる人びとだ。自分の心魂を傾けて仕事をしている人ではないんだから、そういう人の「造形」をヒントにするというだけだったら、君の求めているものはつかめないだろう。』というようなことを話した。というのは、彼の話を聞くと、もっと血みどろなものを吐き出したいというのが彼の狙いなんだ。それを誰彼の程度ですますんだったら、きれいだなあというくらいに終わるんだからだめだというような話をしたんだ。・・・という(1956年・井島勉氏)、

Copyright (C) 2009-2014立体象書研究会 All Rights Reserved. 無断での盗用,転載など類似の行為を禁じます。使用等に関しては,必ず連絡ください。

拍手[6回]

PR