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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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ただ造形の表面をなでて、共鳴したりヒントを得たりするんでなくて、それをもう一段深く、

―魚―
下図、
左図:「五體字類」 高田 竹山監修 西東書房 大正五年初版p.598
中図:「朝陽字鑑精萃」 箸者 高田忠周 西東書房 昭和五年初版p.941
右図:「大系漢字明解」 高田忠周述 冨山房 昭和十一年発行p.831
・・・「書道講座」⑥篆刻 二玄社 p.37、、、初学者にはまことに厄介で、酷と思われるが、現通行の「篆刻字林」(服部畊石)「印文学」(前田黙鳳)ならびに「朝陽閣字鑑」(高田忠周)は、日本人の箸であり、引用に便であるが、どれも完璧な篆体辞書とはいい難い。特に「朝陽閣字鑑」は高田忠周が「古籒篇」一百巻を箸すに際し、分類整理を行なうために作った書物であるから、篆書体のすべてが掲載されているわけではない。従って本格的に調べるには不備である。そこでどうしても「説文解字」だけは具備しなくてはならない。さらに金文使用の場合は「金文編」(容庚)「古籒補」(呉大徴)や「古籒彙編」(徐文鏡)などの金文專書と「甲骨文編」(孫海波)「殷虚文字類編」(商承示+乍さ)くらいは最小限度なければならないだろう。これらによってもなお難解と不得意で解決できないことに数多く出食わす。・・・梅舒適、‐篆刻作品のあり方‐

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書をさしはさんでの東西の交流― (ヨーロッパ旅行の一コマ)
p.270、昨日のつづき
、、一番彼らが知りたいと思うのは、造形的な問題であるのか、あるいは造形的な問題だけでは解決のつかない、何か秘密があるのか。自分らはどうも東洋独特の秘密があるように思うが、その正体は自分たちには分からなかった。プロフェッサーが幸いイタリヤに見えたんだから、その秘密を教えてほしい、という。私は、その秘密は技巧の問題か、というと、もちろん技巧の問題ではない。それを超えた問題があるような気がする。たとえばそれは東洋の神秘的な精神であるかもしれないが、何かそうゆうものであるらしいから、自分たちもそこからいきたいんだ、ただ造形の表面をなでて、共鳴したりヒントを得たりするんでなくて、それをもう一段深く、こうゆう書を生み出す秘密を、自分たちも体得してぶつかってゆきたいんだということをしきりにいっていた。・・・という(1956年・井島勉氏)、

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