忍者ブログ

立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


その人たちがこうした古典をどのような意識をもってながめるだろう、

―魚―
下図、大系世界の美術 第4巻・古代地中海美術(1981年/第7刷発行)・学研
第1章 エーゲ世界‐図版23 「湯槽形の陶棺」
図版解説p.80、
前1400年頃・高さ48cm・パキアモス(クレタ)出土・ヘラクリオン博物館
諸宮殿破壊後に続く時代は多くの陶棺を残した。、、、実際の湯槽(ゆぶね)にも装飾を描いていたが、この棺でも外側には連渦文、波状文、鱗(りん)状文が、それぞれの装飾帯をつくる。連渦文はクレタ人が好んだ文様であって、壁画にもみられる。、鱗状文は花の変形かもしれないが、この抽象化はミュケナイ的であるし、また装飾帯帯で仕切った装飾法もミュケナイ的といえよう。この棺では内側にも描いて、3匹の魚が泳ぐ。この略画風の魚の種類は判じにくいが、イルカかもしれない。硬化した表現だが、形式化せず、愛らしい。(村田数之亮)・・・とある

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―書をさしはさんでの東西の交流― (ヨーロッパ旅行の一コマ)
p.264.265、昨日のつづき
、、、そうしながら何を考えたかというと、現代のギリシャの―あまり大した人ではないと思うが、お婆さんだった―個展というものを、アテネの市民がどんなふうに扱っているか。たとえばそこに集まっている人たちがどういう階級のもので、どういうことをいうか。いつもアクロポリスを見上げて暮している人たちなんだが、その人たちがこうした古典をどのような意識をもってながめるだろう、というようなことをぼんやりと考えたりしたものだ。そういう点をつかむことができれば、かえって古代のギリシャ美術の歴史的意義というようなものも、一層的確に理解できるように思うのである。・・・という(1956年・井島勉氏)、


Copyright (C) 2009-2014立体象書研究会 All Rights Reserved. 無断での盗用,転載など類似の行為を禁じます。使用等に関しては,必ず連絡ください。

拍手[6回]

PR