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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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むしろ音楽に似た、時間的展開による、しかも造形的な美しさである。

―魚―
下図中央、「漢雙魚洗」 書道全集 第廿六巻 平凡社 ・ 昭和七年 發行
寫眞版 圖版頁 二、左から 「漢素 洗・漢雙魚洗・周獸耳盉」の三器、
書道全集 第一巻、概説 釋文 解説、支那の古銅器-香取秀眞 p.7に、
、、、洗(せん)は盥(くわん)の棄水(きすゐ)を承(う)くるもの、底内(ていない)に雙魚及文字(そうぎよおよびもじ)を陽起鑄出(やうきちゆうしゆつ)したものがある。かくの如(ごと)きは漢以後(かんいご)の器(き)である。大(だい)にしては今(いま)の洗面器(せんめんき)の如(ごと)きもの。小(せう)にしては建水(みづこぼし)、筆洗(ひつせん)、杯洗(はいせん)などの如(ごと)きを云(い)ふ。
 盤(ばん)は用(よう)に依(よつ)ては洗(せん)とも云(い)ふ、浴器(よくき)とも盥器(くわんき)とも、匜(い)から注(そゝ)いだ棄水(きすゐ)を承(う)くる器(き)とも云ふ。侈口圏足(しこうけんそく)、多く(おほ)くは兩耳(りやうみゝ)がある。木製(もくせい)は槃(はん)、金屬製(きんぞくせい)は・「般の下に金(はん)」につくる。、、、とある

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.260、昨日のつづき
、、、たとえば、ここに「破」「雲」と題する書がある。これはこのような輪郭を先ずデッサンして、その内に墨を塗りこんだものではない。墨を含んだ筆の微妙な圧力と速度の変化をもった進行によって形成されるのである。したがって各細部は決して同時存在ではない。むしろ音楽に似た、時間的展開による、しかも造形的な美しさである。しかもこれは何かの対象を写したものではなく、まったく、作家の生命的な 躍動そのものを表現するのである。・・・(1956年・井島勉氏)、

時間的展開、しかも造形的な美しさ、、、という1956年・今・2014年

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