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立体象書研究会事務局日記

一般社団法人立体象書研究会のホームページをご覧になっている方々からのご要望にお応えすることになりました。書はもともと難しいものとは思うけれど、立体象書研究会の考えていることが、わかりやすく、楽しく知ることができるページができたらいいね!このような要望が事務局によせられています。 -難しいことを、わかりやすく楽しく考える- そんなページができたらいいな、3次元の世界をわかってもらえるとうれしいな。そんなページを思い描きながら、事務局ブログにとりくみたいと思います。

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二十世紀中葉の人類は、何らかの対象に寄せて芸術をつくろうとはしないだろう。

―魚―
下図、(瓦当がとう) 
(左)、「中國古代瓦當藝術」 楊力民 編箸 上海人民美術出版社 1986年第1版
(中)、p.13、図版・中、‐ 8. 「秦 魚紋」 ‐
中国書道辞典 中西慶爾 木耳社、p.123.124に、
・がせんぶん《瓦塼文》金石文の一種。瓦や塼に現れた文字を言う。これには塼文・瓦削文・瓦当文の三種がある。分けて考えるが便利である。・・・③瓦当文=屋根を葺くに、平瓦(仰瓦)を並べた接点は半面形の伏瓦をもってこれを覆う。この伏瓦は軒先に出る部分が円形(時に反面形)となって終る。これを瓦当(日本の巴瓦)という。これは仰いで忽ち目につく部分なので、古くからいろいろ装飾が加えられ、周代には饕餮(とうてつ)文 ・双獣文などが行われたが、秦漢以後はもっぱら装飾文字となる。これを瓦当文という。遺物についてみるに「千秋万歳」「長生未央」「五穀満倉」などの吉語や・・・とある

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.262、昨日のつづき
、、、私はあらゆる民族の芸術が、究極においては人間の生命の端的な表現であって、けっして対象を写しとる技術ではないと信じている。もしも人間が自然の恩恵にすがって生命を保つのだという世界観の上に生きているならば、ギリシャ人のように自然の姿に寄せて芸術作品をつくればよいし、神の恩寵にすがってのみ生命があるのだという世界観を生きる人間ならば、中世人のように神の姿を書けばよい。しかし自分が生きているということ以外の一切の権威に絶望させられた二十世紀中葉の人類は、何らかの対象に寄せて芸術をつくろうとはしないだろう。彼らは端的に、自分の生命そのものを表現しようとするだろう。このような現代人が、東洋人であろうが西洋人であろうが、以上のような性格をもつ真の書に多大の関心を感じるのはけっして偶然ではなかろうと思う。・・・(1956年・井島勉氏)、

真の書に多大の関心を感じる・・・という、1956年、、、今・2014年

Copyright (C) 2009-2014立体象書研究会 All Rights Reserved. 無断での盗用,転載など類似の行為を禁じます。使用等に関しては,必ず連絡ください。

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塼文》金石文の一種。瓦や塼に現れた文字を言う。これには塼文・瓦削文・瓦当文の三種がある。分けて考えるが便利である。・・・③瓦当文=屋根を葺くに、平瓦(仰瓦)を並べた接点は半面形の伏瓦をもってこれを覆う。この伏瓦は軒先に出る部分が円形(時に反面形)となって終る。これを瓦当(日本の巴瓦)という。これは仰いで忽ち目につく部分なので、古くからいろいろ装飾が加えられ、周代には饕餮(とうてつ)文 ・双獣文などが行われたが、秦漢以後はもっぱら装飾文字となる。これを瓦当文という。遺物についてみるに「千秋万歳」「長生未央」「五穀満倉」などの吉語や・・・とある

昭和三十一年「書の美学と書教育」 井島勉・墨美社
―現代における日本の書の動向について― (パリにおける講演要旨)
p.262、昨日のつづき
、、、私はあらゆる民族の芸術が、究極においては人間の生命の端的な表現であって、けっして対象を写しとる技術ではないと信じている。もしも人間が自然の恩恵にすがって生命を保つのだという世界観の上に生きているならば、ギリシャ人のように自然の姿に寄せて芸術作品をつくればよいし、神の恩寵にすがってのみ生命があるのだという世界観を生きる人間ならば、中世人のように神の姿を書けばよい。しかし自分が生きているということ以外の一切の権威に絶望させられた二十世紀中葉の人類は、何らかの対象に寄せて芸術をつくろうとはしないだろう。彼らは端的に、自分の生命そのものを表現しようとするだろう。このような現代人が、東洋人であろうが西洋人であろうが、以上のような性格をもつ真の書に多大の関心を感じるのはけっして偶然ではなかろうと思う。・・・(1956年・井島勉氏)、

真の書に多大の関心を感じる・・・という、1956年、、、今・2014年

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